蘭学事始 09: 心に兆すもの
※玄白は『解体新書』の凡例の中で、訳には3種類あると述べている。
@翻訳 (『Beenderen → 骨』のように、原語から日本語のある言葉に置き換えたもの)
A義訳 (『Kraakbeen → 軟骨』のように、原語の意味から玄白らが考えた造語)
B直訳 (『Klier → 機里爾(キリイル)』のように、意味がハッキリしないため、そのまま音を当てたもの)
上の場面でいうと、『神経』はA義訳、『世奴』はB直訳ということになる。
※「もう齢だ!」… この時、玄白は40歳、淳庵は34歳、甫周は22歳。
良沢においては50歳だったのだが、彼は玄白のこの発言をどう聞いたのか…。
玄白がもともと病弱というのは本当。虚弱のため結婚を諦めていたらしい。この翌年に結婚するけどね!
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