06 まどろみの中で
「久し振りに帰ってきたら……あんた、こんなトコで何やっとん?」
「置いてかれたぁ!?勇者に!?」
「え、そう来る!?」
「お願い、手伝ってほしいことがあるの」
「しゃーないな、付き合うたるわ。……で、どこ行ったらええん?」
「……まずは……ダーマよ!」
「へ!?」
ダーマの神殿
「あんた……ええん?賢者なんかなりたないってあんなに……」
「いいの。もう勇者の足手まといになりたくないの。レベル上げだけ付き合って!」
レベル上げ中
「ちょ……あんた、トバしすぎちゃうん……」
「何言ってるの! のんびりしてたら勇者に追いつけないわ!」
「……いや、興味はあるけど、うちはこの世界だけで商売するわ。風呂敷は広げすぎてもアカンしな。
まずは自分の世界の経済を回して、社会を豊かにする歯車を作るんや」
「……へぇ。なんだか意外」